越境ECに必要なオンライン決済サービス「PayPal」について知ろう

eBayで越境ECを始めるには、eBayだけでなく、PayPal（ペイパル）のアカウント登録も必要です。

無料で取得できますが、eBayで販売をするためには「ビジネスアカウント」を開設する必要があります。今回は、このPayPalの魅力や特長についてご紹介しましょう。

世界最大のオンライン決済サービスPayPalとは？

米国に本社を置く世界最大手のオンライン決済サービスです。世界で2.27億人以上、1,500万以上の店舗で利用されている、便利で安全な決済サービスです（2017年 IR情報）。

料金を支払う側と受け取る側の間に立ち、支払いを代行してくれます。世界200カ国、100通過以上に対応しており、日本のアカウントでは計22通過に対応しています。

買い手にとってのメリットのひとつは、売り手にクレジットカード情報を知らせることなく買い物ができるという安心感です。

ネットユーザの9割が「自身の個人情報を公開することにはためらいを感じる」という調査結果も出ているくらいですから、クレジット情報を公開することなく買い物ができることにより、購入者の裾野は広がります。

ネットショップ出店者であれ購入者であれ、ユーザはPayPalに登録するとPayPal残高（当初は0円）を使って取引をすることができます。

残高がない場合でも、主要なカードブランド（JCB、VISA、Master Card、 American Express、Diners Clubなど）と連携しているため、クレジットカードを使って決済することができるようになっています。

また、入金があるとPayPal残高に反映されます。このPayPal残高はもちろん銀行に振り替えることも可能です。

越境ECにPayPalが選ばれる5つの理由

このPayPalが決済手段として選ばれている理由は何なのでしょうか？

1. 商品の発送は、購入者の入金後
代金未回収などの問題が起きません。eBay出品者にとって、これは安心ですね。

2. 初期費用や固定費がかからない
さらに、月額利用料もかかりません（クレジットカード決済の場合、初期費用や月額利用料がかかるケースがあります）。

3. 入金サイクルが早い
代金の引き出しは、PayPalアカウントに銀行口座を登録するだけ。即時決済でアカウントにすぐに入金となります。銀行口座への引き出しは、最短3営業日です。

4. 海外展開がしやすい
支払いで受け取る相手の通貨に合わせ、複数の通貨をアカウントに追加設定することができます。日本のアカウントでは22通貨まで対応しています。 また、決済画面が利用者の国の言語に自動表示されるので安心です。

5. 業界最高レベルのセキュリティ
業界最高水準のセキュリティシステムを採用しており、クレジットカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」に準拠しています。また、売り手保護保障制度があります（後ほど詳しくご紹介します）。カード情報を相手に伝えずにやり取りでき、売り手側もカード情報の管理は不要です。

金銭のやり取りが発生するので、安全性は気になる方も多いと思います。PayPalが安心できるポイントについて、もう少し詳しくご紹介します。

PayPalセラープロテクション（売り手保護保障制度）

eBayに出品していて、万が一悪質なバイヤー（購入者）に商品を買われてしまった、トラブルの発生などで損害を受けそう、という場合に、基準を満たしていればセラープロテクション（売り手保護保障制度）が適応され、Paypalが商品代金と送料を補償してくれます。

例えば以下のような場合が該当します。

・バイヤーから未承認取引であることに基づき、クレーム、チャージバック、支払いの取り消しがされた場合
・商品を配送したにもかかわらず、商品未受領であるとしてバイヤーからクレーム、チャージバック、支払いの取り消しがされた場合

PayPalは、海外取引をしたことのない方にはなじみの薄い決済サービスかもしれません。越境ECが広まる中で、安心して利用いただける決済サービスです。eBayで越境ECに挑戦する際には、PayPalアカウントも、忘れずに準備してください。